突然の災難で心よりお見舞い申し上げます。気持ちが動揺されてると同時に、いろいろなご心配事が絶えず心中お察し申し上げます。一日も早いご復旧を心よりお祈り申し上げます。
以下に、火災に遭われた家屋の解体手順を記載しましたので、少しでもお役に立てれば幸いです。
火事に遭われた方は、突然の災難で何かと物入りになりますので、解体の費用面では極力ご負担がかからないように、微力ではございますが尽力致します。また、ご近隣の中には「もらい火」で困ってる方もいらっしゃるので、最大限の配慮をして慎重に工事を進めて参ります。
1. 現場検証
消防署と警察で現場での検証があります。
その他
消防署から電気、ガス会社へ連絡済なので、当日現場でブレーカー、メーターの確認、ガスの閉栓処理の確認があります。
2. 翌日の各種手続き
受付時間 8:45~20:00
※いずれも空室がある場合に入居できます。
※家賃補助は収入により、各住まいにより異なります。
お問合せ先
横浜建築局・住宅政策課
住所:中区相生町3-56-1 JNビル4階
TEL: 045-671-4121
その他支援
救援物資の支給・・・日本赤十字社神奈川県支部からの救援物資(毛布、タオル、歯ブラシ等の日用品セット)があります。
お見舞金の交付・・・・被害の規模、被災者の状況に応じて各団体からのお見舞金の支給があります。
各種書類の再発行、税、保険等の減免手続きがありますが、ここでは割愛させて頂きます。
3. 現場管理・近隣挨拶
現場調査が終わりましたら、解体が始まるまでご自身で現場の管理に努めて下さい。
4 解体業者への見積り依頼
横浜市では、火災による廃棄物の処分費は全額免除になりますので、被災者の方のご負担は軽くなります。
火事現場の廃棄物は、リサイクルが出来ないので受け入れる処分場は限られており、かつ処分費も割高です。各自治体による減免措置の内容は様々で優遇がまったくないところもあり、被災者の方のご負担が大きく左右されます。
横浜市の場合、解体業者が減免措置の手続きが正しく行われないと、全額免除の減免措置が受けられない場合があります。そうし
ますと、処分費が無料ではなくなり、解体費用がとんでもなく高い金額になってしまいます。
一般の解体現場と異なりますので、火事現場の解体作業は、より慎重な作業が求められます。重機が入れられない場合、全て手壊しになりますが、火災後の家屋の構造体は大変もろくなってますので、屋根に上がったり、2階での撤去作業は大変危険です。例えば転落事故などが発生した場合、工事が延期になるなど、お客様にご迷惑をお掛けしてしまいます。
火災現場の解体の経験、知識がある業者を選んで、見積り依頼をして下さい。
また、解体工事中に金庫の運搬や、思い出の品を取り出すケースもありますので、現場の作業員は日本人か、もしくは外国人でも日本語が不自由なく通じる親方がいないと困る時がありますので、その旨を見積り時に伝えて下さい。
亡くなられた方がいらっしゃると、その方しか知らないタンス預金などが出てくる時があります。
その時に心ない作業員が発見した場合、そのまま盗まれてしまう可能性があります。なので、できれば見積り時にはお立会いして頂き、実際に現場に入る親方と会って雰囲気を確かめるのも重要です。
弊社で火事現場の解体作業中に、封筒に中に入ったお札の束を発見して、その場で依頼主にご連絡をした事例もあります。
5 解体業者が決まったら
解体業者が「罹災証明書」をもって、管轄の資源循環局で減免措置の手続きをします。
廃棄物の種類によって処分場の場所が異なりますので、その案内と、各処分場で使用する「資源循環局廃棄物処理施設使用指示書(減免用)」の必要枚数分を受け取ります。
半焼の場合、解体着手の7日前までに「リサイクル届」の提出の必要があります。手続きは解体業者が代行しますので、お客様は届け出の表紙と委任状に署名・捺印をしてください。
※全焼の場合は、建築資材の再利用ができませんので、リサイクル届の必要がありません。
6 工事前の近隣挨拶
延焼でお隣の方に被害が出てる場合は、その被害状況と事前にご挨拶に行かれた際の様子をお聞かせ下さい。
下記の場合は工事前の挨拶を慎重に対応しないと、工事が円滑に進まなくなる恐れがあります。
ご近隣には、解体中にススが飛散して洗濯物、外壁、車に付着しないよう充分に配慮して作業をさせて頂く事をご説明します。
ご了解が頂ければ、車にカバーを掛けてススの付着を防止します。近くに白い外壁のお宅がある場合は、より慎重に養生、散水をいたします。
7 解体着手~完了
解体中に、思い出の品や金庫等などの大切なものを確認する場合がありますので、作業中に見つかり次第ご連絡いたします。
また、お客様の方から気がかりなことがあれば、なんなりと仰って下さい。
道路は、スス等で黒く汚れているので、毎日の作業終了後に掃除いたします。工事完了後はしっかりと散水して綺麗にします。
8 資源循環局へ完了報告
管轄の資源循環局へ解体工事の完了を報告しますと、職員が現地での目視確認をします。
最後に
火事現場の解体工事は、通常の解体工事に比べて、より「報告・連絡・相談」がスムーズにできる業者選びが重要になってきます。
なので、お見積り時にはできるだけ業者と顔を合わせて、ご自身に合う、合わないを肌で感じて選択するのがよろしいかと思います。
まとめますと
以上3点が、解体業者を選ぶ際の目安になりますので、ご参考になれば幸いです。